マイクロスコープ（歯科用顕微鏡）の施設ターゲティング事例

SCUEL Analyticsを活用した、
マイクロスコープ（歯科用顕微鏡）
施設ターゲティング事例

手術用顕微鏡（マイクロスコープ）は、どのような歯科医院に導入されているのでしょうか？　 SCUELデータベースを活用して導入施設の傾向をもとにした、精度の高いターゲティングを行うSCUEL Analyticsの事例をご紹介します。

アプローチ方法

マイクロスコープの導入施設の特徴を分析し、
特徴量に応じて重みづけしたターゲット施設リストを作成する。

Step1.

マイクロスコープを導入している歯科医院施設の特徴を定義する。

Step2.

Step1で定義した施設（導入施設）と定義から外れる（未導入施設）の傾向をデータで比較し、導入施設の特徴を探る。

Step3.

Step2.で得られた特徴データを、施設を重みづけする軸とし、導入施設と類似施設の傾向があるターゲットリストを作成する。

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Step1.導入施設を定義

マイクロスコープの導入施設の条件として⼿術⽤顕微鏡の設置が条件となっている「手術用顕微鏡加算」の届出データを活用。また、昨年1年のトレンドの傾向を見るために、手術用顕微鏡加算を届出している全て歯科医院ではなく、過去1年間の間に新規に届出を行った施設を導入施設（新規導入施設）とする。

参考｜手術用顕微鏡加算の算定要件
(１) ⼿術⽤顕微鏡を⽤いた治療に係る専⾨の知識及び３年以上の経験を有する⻭科医師が
　　１名以上配置されていること。
(２) 保険医療機関内に⼿術⽤顕微鏡が設置されていること。

⼿術⽤顕微鏡加算の届出状況

手術用顕微鏡加算を届出ている歯科診療所数は、2023年4月時点で7,604施設でしたが、2024年4月時点では8,510の歯科医院が届出をしており、1年間で約900施設増加となっています。

また、2023年5月〜2024年4月において、施設基準の新規届出、取り下げの件数*1を調査したところ、新規での届出施設数は698施設であり毎月50〜70施設くらいが新規に届出を行っている一方で、毎月5〜15施設が取り下げている施設もあるようでした。

*1：新規開業や廃業の件数を除いた件数。

Step2.導入施設と未導入施設の傾向を比較し、導入施設の特徴を探る。

A群とB群の2つに歯科医院を分け、施設の特徴がどのようなものか、データを6分類で整理し集計した。

A群：2023年度に新規に届出のある歯科医院群
B群：届出を行っていない歯科医院群

■6分類

エリア：導入傾向の地域性は？
施設基準：届出している施設基準の傾向は？
治療内容：治療内容に傾向は？
施設規模・患者数：運営施設数や患者数の傾向は？
開業後年数：開業年数の影響は？
その他：院長の年齢や歯科医院の利便性などの対応状況は？

1.エリア傾向

手術用顕微鏡加算について、2023年度に新規に届出した施設と届出を行っていない施設を比較すると、東京・神奈川・福岡の歯科医院の割合が高く、北海道・長野・新潟の歯科医院は少ない結果となった。

2.施設基準の傾向

手術用顕微鏡加算を届出している歯科医院は、根切顕微（歯根端切除手術の注３）を届出しているケースが最も多く、85%となった。また、外来環１（歯科外来診療環境体制加算１）、か強診（かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所）、医管（歯科治療総合医療管理料）なども届出が多い傾向が見られた。

3.治療内容の傾向

手術用顕微鏡加算を届出している歯科医院は、成人の歯科矯正や埋伏歯抜歯、顎関節症治療に対応しているようでした。

4.施設規模・患者数の傾向

手術用顕微鏡加算を届出している歯科医院は、個人ではなく医療法人である傾向があり、歯科医師数も2名以上、常勤換算の歯科衛生士数は3.1人以上、外来患者数は 30.1人/日　以上の傾向が見られました。

5.開業後年数の傾向

手術用顕微鏡加算を届出している歯科医院は、開業後10年以内の施設が多く、20年以上経過した施設の導入傾向は低いようです。

6.その他データ傾向

手術用顕微鏡加算を届出している歯科医院は、口腔外科や矯正歯科を標榜しており、キャッシュレス決済に対応している、40歳未満の院長が運営する施設の傾向が見られました。

Step3.導入済み施設と類似施設の傾向があるリストを作成

解析結果から見えた施設の特徴

Step2の結果から、次のような特徴をもつ歯科医院はマイクロスコープを導入した施設と類似傾向があるとし、複数の特徴を併せ持つ歯科医院をリストアップ。

施設基準：根切顕微、外来環１、か強診、医管
治療内容：成人の歯科矯正治療
法人運営規模：1店、または2-4店舗
常勤歯科医師数：2人以上
常勤換算歯科衛生士数：3.1人以上
開業年：10年以下
診療科目：歯科口腔外科、矯正歯科
ホームページ：有
キャッシュレス決済：有

マイクロスコープを潜在的に導入する可能性の高い歯科医院

リスト完成

貴社製品がどのような歯科医院に採用されているか？を分析し、

精度の高いターゲティングリストを作成するSCUEL Analytics。

A群とB群の定義は製品・マーケティング課題にあわせて設計可能。
貴社の分析課題で関心のあるテーマはございますか？

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会社概要

社名	ミーカンパニー株式会社
所在地	東京都港区芝大門二丁目5番5号　住友芝大門ビル6階
主要株主	株式会社JMDC
従業員数	45名
事業内容	医師/医療機関/薬局/介護データサービス「 SCUEL（スクエル）」の開発
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